
「園の定員に空きがあるのに、入園希望者が集まらない……」園の先生や経営者の方から、こうしたご相談をいただくことがあります。弊社が実施したアンケートでは、70%以上の園が「新規園児募集に課題を感じている」と回答しました。
園児募集の悩みは、多くの園に共通する課題です。保育の内容には自信がある。先生たちも熱心で、園の雰囲気もいい。それでも入園希望者が増えない。こうした場合、園そのものに問題があるとは限りません。
見直したいのは「保護者さんとの接点」です。どれだけ魅力的な園でも、その存在や魅力を知ってもらえなければ、入園先の候補には入りません。
そこで活用したいのがInstagramです。Instagramを活用すれば、入園先をまだ決めていない保護者さんにも、園の情報を届けられます。日々の保育や先生たちの様子、園の雰囲気も伝えられます。
この記事では、園児募集にInstagramが効果的な3つの理由を紹介します。あわせて、成果につながる運用の考え方も解説します。
園児募集にInstagramが効果的な3つの理由
園児募集にInstagramが効果的な理由は、次の3つです。
- 入園先を決める前の保護者さんと接点を作れる
- 子育て世代との接点を作りやすい
- 写真と動画で「園の空気」を伝えられる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
理由①|入園先を決める前の保護者さんと接点を作れる
保護者さんは、園を選ぶときに、いきなり見学を申し込むわけではありません。
一般的には、次のような流れで園を選びます。
- スマートフォンで情報を集める
- 気になる園を探す
- ホームページを見る
- 見学を申し込む
つまり、保護者さんが園を知り、興味を持つきっかけは、見学よりも前に生まれています。
この段階でInstagramを日常的に発信していれば、保護者さんに次のように感じてもらえます。
- 「近所にこんな園があるんだ」
- 「先生たちの雰囲気がよさそう」
- 「こういう保育をしている園なら、一度見学してみたい」
入園募集が始まってから慌てて発信しても、十分な接点は作りにくいでしょう。普段から保護者さんとの接点を作っておくことが大切です。
理由②|子育て世代との接点を作りやすい
Instagramは、子育て世代にも広く利用されているSNSです。園児募集で情報を届けたい保護者さんと接点を作りやすいことは、大きなメリットです。チラシや地域の掲示板は、伝えられる情報量に限界があります。Instagramなら、園の日常を継続的に発信できます。一度見てもらって終わりではなく、何度も園の様子に触れてもらえます。
この積み重ねによって、保護者さんの園への認識は少しずつ変わっていきます。
- 「名前を聞いたことがある園」
- ↓
- 「なんとなく雰囲気を知っている園」
入園先を検討するときに思い出してもらえる状態を、普段から作っておきましょう。
理由③|写真と動画で「園の空気」を伝えられる
園選びで保護者さんが知りたいのは、施設や保育方針だけではありません。
次のような「園の空気」も、重要な判断材料になります。
- 先生たちはどんな人なのか
- 子どもたちはどんな表情で過ごしているのか
- 園内はどんな雰囲気なのか
Instagramなら、こうした園の空気を写真や動画で伝えられます。
機能ごとの使い分けの例は、次のとおりです。
- 写真投稿:日々の保育、行事、給食、制作物など
- リール:園内の様子、園庭あそび、先生の紹介など
- ストーリーズ:見学会のお知らせ、募集状況、日々のちょっとした出来事など
もちろん、すべての機能を使う必要はありません。「動画編集まで手が回らない」という園なら、まずは写真中心で始めましょう。大切なのは、無理なく続けることです。そして、「この園に子どもを通わせたら、どんな毎日になるのか」をイメージしてもらうことです。
Instagramを投稿しているのに園児募集の成果が出ない理由
「うちもInstagramはやっている。でも、園児募集にはつながっていない」という園もあるでしょう。Instagramは、ただ投稿すれば園児募集につながるわけではありません。
次のような運用では、成果につながりにくくなります。
- フォロワー数を増やすことだけを目標にしている
- 行事の写真をなんとなく投稿している
園児募集につながるInstagram運用で考えたい3つの問い
成果につながる運用のために、次の3つを考えてみましょう。
- 誰に見てもらいたいのか
- その人に何を感じてもらいたいのか
- 投稿を見たあと、どんな行動をしてほしいのか
フォロワー数より「見学・説明会までの導線」を重視する
園児募集が目的なら、フォロワー数や「いいね」の数だけを追いかける必要はありません。大切なのは、園の近隣に住む入園対象の保護者さんに情報を届けることです。
そのうえで、次の流れを作りましょう。
- Instagramを見る
- 園に興味を持つ
- ホームページを見る
- 見学・説明会を申し込む
Instagram運用そのものが目的にならないように注意しましょう。
まとめ|園児募集は「知ってもらう」ところから始まる
園児募集にInstagramを活用するメリットは、SNSで目立てることではありません。入園先を本格的に探し始める前から、保護者さんとの接点を作れることにあります。園の良さは、知ってもらえなければ伝わりません。保護者さんが入園先を探し始めた瞬間に、初めて知ってもらうのでは遅いこともあります。「あ、この園、Instagramで見たことがある」という状態を作れているほうが強いでしょう。
まずは1投稿からでも構いません。「保護者さんに、もっと知ってほしい園の日常は何だろう?」という視点で、発信する内容を考えてみてください。すでにInstagramを運用しているのに、見学や問い合わせにつながっていない園もあるでしょう。その場合は、「投稿数」ではなく「導線」を一度見直してみましょう。
よくある質問(FAQ)
Q1. 保育園・幼稚園がInstagramを始めたら、園児募集の効果はすぐ出ますか?
短期間で成果を出すことだけを目的にした運用は、おすすめしません。保護者さんが園を検討する時期は限られています。その時期になって初めて発信するのでは間に合いません。普段から情報を届け、検討するときに「知っている園」になっていることが重要です。
Q2. 園児募集のためのInstagramに、フォロワーは何人必要ですか?
園児募集では、フォロワー数そのものを目的にする必要はありません。全国の1万人に見てもらうより、園の近隣に住む入園対象の保護者さん100人に見てもらうほうが価値がある場合もあります。「何人に見られたか」だけでなく、「誰に届いているか」を確認しましょう。
Q3. 園のInstagramに園児の写真を投稿しても問題ありませんか?
園児の写真を掲載する場合は、事前に保護者さんから写真掲載の同意を確認してください。園内で明確な運用ルールを作っておくことも重要です。顔が映らない構図にする、後ろ姿を使うなど、プライバシーに配慮して運用しましょう。
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