
「子どもたちの笑顔を増やしたい」「保育と教育の質を高めることに専念したい」という理想の園づくりは、少子化や人材採用難という現実の課題によって、その実現が困難なのが現状です。これらの課題を解決すべく、Instagramをはじめとするデジタルツールの活用が不可欠となっています。
Instagramを始める園も増えてきた昨今、多くの園が陥りがちなのが、「一つのことをやれば良い」という誤解です。デジタル活用が劇的に進んだ現代では、「Instagramだけをうまく運用すれば良い」という考え方は通用しません。
SINTERASは、「保育と教育に集中できる園づくりのお手伝い」をコンセプトに、Instagram、公式LINE、ホームページ、Googleビジネスプロフィールなど、あらゆるデジタルツールを統合的に活用することで課題解決を目指しています。本コラムでは、Instagramの運用効果を最大化するための「動線設計」の重要性について解説します。
動線設計の必要性

Instagramは、園の魅力を視覚的に伝える優れた媒体ですが、それ単体で完結させるべきではありません。Instagramの運用目的は、その後の具体的な行動(お問い合わせ、園見学の予約、応募など)に繋げることにあります。
① Instagramで興味を引く
② 公式LINEやホームページに誘導する
③ 最終的に園に来てもらう
この一連の「動線設計」がなければ、いくらフォロワーが増えても、それは「遠方のフォロワー」や「興味本位の閲覧者」で終わってしまい、入園や採用という成果には結びつきません。
地域ターゲティングの重要性

Instagramの運用において、最も重要な成果指標の一つは、「近くの市町村に住む保護者層・求職者の方へのリーチ」です。
例えば、港区の園が北海道のフォロワーを100人集めても入園にはつながりません。採用も同様に、弊社のアンケートでは「通勤に1時間以上かかる場所は避けたい」という求職者の方が多いという結果が出ています。
弊社が支援した園では、入園募集のための半年間の運用で、フォロワーの約半数が園のある市に居住しており、かつ保護者層にあたる女性(25歳から40歳)がほぼ半分を占める状態を作り出しました。
これは、「近くの市町村の方にアプローチしないと意味がない」という原則に基づき、ターゲットを明確に絞り込んだ運用を徹底した結果です。
Instagramの優位性

現代ではWeb上で様々な情報が得られるため、実際に園に行く前に、すでに情報が取捨選択されています。この段階で、いかに園側からアプローチできるかが勝負です。
Instagramは、入園希望の保護者層(20代から40代の女性)が最も多く利用しているSNSです。さらに、動画(リール)と静止画(フィード)をバランス良く活用することで、保護者と求職者の両方にアプローチするのに適しています。
弊社のアンケートでは、保護者が入園先を決める際にInstagramを見ていることが確認されていますが、同時に「欲しい情報が載っていない」という回答がほとんどでした。これは、適切な運用を行えば、ホームページに匹敵する効果を上げることが可能であり、活用できれば大きなチャンスがあることを意味しています。実際に、支援開始前はInstagram経由での公式LINEへの登録者が6%だった園も、半年後には37%まで上昇しています。
まとめ
Instagramは、園の魅力を視覚的に伝える最強のツールですが、それ単体では成果に繋がりません。
ターゲットの明確化: ターゲットを明確にし、近くに住む見込み客に響く一貫したアカウントを作る
行動の明確化: 「公式LINEに登録してね」「ホームページを見てね」といった具体的なアクションを促す
多角的運用: 興味を引いたユーザーを、最終的な目標(来園、応募)に繋げる仕組みを構築する
これらのポイントを徹底することで、Instagramをホームページに匹敵する「成果を出す資産」へと変えることができます。
SINTERASは、労力を最小限に抑えながら最大の効果を出すために、Instagram、公式LINE、ホームページなど複数のツールを繋ぎ合わせる「動線設計」を、現場の状況に合わせてサポートします。
「フォロワーは増えたが成果が出ない」「適切な動線設計が分からない」といったお悩みがございましたら、お気軽にご相談ください。